悲しい闘い

先月都内の法政大学でのデモで逮捕者が出ました。

70年安保では警察が学生の母親を連れてきてデモをやめさせる説得をするというような温情が見られました。止めてくれるなおっかさんという言葉を記憶している人も多いのではないのでしょうか。

09年の逮捕ですが、大変ビジネスライクに事が進んでしまっているようです。デモを取り締まる大学と警察、そして、抵抗する活動家+学生、双方は腕力ではなく、デジカメやムービーでプライバシーを奪い合うという闘いを繰り広げています。一旦電子化された映像記録は紙のように劣化することもなく残り続けます。双方の未来にハンデとなる可能性があります。

双方が闘いの愚かさに気がつくことを望みます。39年前は母性的な温情がありました。現代でも母性と父性による知恵が有効なはずと思います。

大学が営業権を主張することの愚かしさは、多くの人は気がついています。もしも大学が市場化されたビジネスなのだとしたら株主がいて企業が経営するほうが効率的でしょう。