働け、心の命ずるままに

「歌のストーリーを語ること、自分の解釈で歌うことが大切」- Diana Krall

この曲"Pick Yourself Up"に最近とても励まされています。この曲の作詞はドロシー・フィールズによるものです。"I Can't Give You Anything But Love, Baby"、そして"On the Sunny Side Of the Street"をはじめ、作詞は400曲を越えると伝えられています。

「いつも夢見て、頭で考えてるのは、君が必ず幸せを見つけて、そして失くしてしまって悲しんでいるすべてのことを取り戻すこと。ダイヤのブレスレットなんて今は買ってあげられない。いつか幸運がやってくるまで、それは君が思ってるとおりですまない、だから、僕は君に愛をあげることにする!」- "I Can't Give You Anything But Love, Baby"より。

「コートを羽織って、帽子かぶって、さぁ、心配事は足元に置いて、ドアを開けて明るい大通りへ行ってみなさい。1セントも持っていない? それなら、金持ちさでは、ロックフェラーと同(おんな)じよ。」- "On the Sunny Side Of the Street"より

どん底に落ちたら、這い上がって、埃をはらって、全部一からやり直したらいい。とにかく働くこと。魂が感じることを大事にね。倒れられた後に復活された方がいるでしょう。」- "Pick Yourself Up"より

アメリカに世界中の人々があこがれた理由がこの歌の中には自然と歌われています。それは、どんなに貧しくともチャンスをあきらめない者を応援する精神、移民として祖国を捨ててきた者同士で互いに助け合うこと、つまり互いを差別をしない精神です。

ドロシー・フィールズのお父さんはポーランドからアメリカに渡った移民でした。そしてこれらの名曲の多くは1930年代、大恐慌の時代に作られました。

Work like a soul inspired!

どんな境遇にあってもソウル、魂、心で感じるものを大事にして働いたらいい。

作詞された時代から75年以上たった今でもこれは同じだと、私はわかりました。これを読んでくださった方へ。ありがとうございます。もしよろしかったらダイアナ・クラールの歌を聴いてみて下さい。