泣き虫

1. メロディーガルドーの歌にbaggage claimのない人が必要なのという歌詞があった。claimという言葉の根っこには、これはワタシノモノと主張する意味があるので、野暮に意訳するとややこしい元彼(女歌ならモトカノ、男歌ならモトカレ)のいない人が必要という感じらしい。まぁ私のヘボ訳はどうでもよくて、男は最初の女を鮮烈に忘れない、それを逆手にとった強烈な、というより痛切なメッセージ。だから切ないし、涙がでる。

2. 辻井伸行ラフマニノフ。この人の演奏は、言葉にできないが、てきとうにいえば、愛、そして、命。佐渡氏は心の鐘を鳴らせと彼に話しかけていたが、聴いた私は、人の心を照らす光のような演奏と感じた。

3. プリスターフキンのコーカサスの金色の雲。たくましく生き延びるクジミン兄弟と先生。これは書けないや。ただ読んでもらうしかない。(isbn:4905821908)

大事な人を失ったとき、または、二度と会えないとおもった人が元気でいるのがわかったとき、おっさんでも涙はでるし笑顔になるようです。半分以上フィクションです。