音のカメラ

今日は録音の話。私はいい録音が好きなのです。自分でアマチュアバンドの稽古を録音することもありますが、全然上手く録れません。

好きなのは生き物のような録音で、ビクターから出ている『南風』(夏川りみ)は、宝物のような録音だと思っております。

聴くたびに生き返るような元気をもらえる不思議な録音なのです。

最近のマイクには100KHzまで録れるものがあり、実際にSANKENのマイクのようにSACDの録音に使われているものもあります。但し、これを聴くときの嬉しさは、数十メガピクセルのカメラ画像を見るときの嬉しさと似ていて、録音、写真そのもののよしあしとは無関係のようです。昔のものでも、最新のものでも、いいもの、わるいもの、どちらもある。

少しマニアックですが、いい写真を見たときに写真家が気になるように、いい録音を聴いたときに、誰が録ったのかを気にすると、普段とは違う音楽に出会えたり、世界が広がるんじゃないかと思っています。